吉田たちの挽歌

トリプルファイヤーの企画「吉田たちの挽歌」にご来場いただいた皆様、誠にありがとうございます。吉田ヨウヘイgroupは最高でしたね。ナイスアンサンブルにコチコチになっていた体がほぐれてとても心地が良かった。
楽しみにしていた「パチンコがやめられない」のカバーも素晴らしかったです。リズムにコシがあって、さすがだ!と感服しました。ギターの西田くんには完コピしていただいてこれは本当にギタリスト冥利につきるなと思います。またご一緒できたら素敵じゃないか。
さて、公私混同でお馴染み「趣味の選曲」コーナーでございます。毎度毎度誠に恐縮ですが。
当日幕間に流した音源は以下のものでございます。

  1. Snowfall / Claude Thornhill & His Orchestra
  2. I Talk To The Wind / King Crimson
  3. Town Feeling / Kevin Ayers
  4. I Want To See The Bright Lights Tonight / Richard & Linda Thompson
  5. Oily Way / Gong
  6. Minipax I / Hugh Hopper
  7. She’s Leaving Home / Harry Nilsson
  8. I Problemi Di Ferdinando 1 / Picchio Dal Pozzo
  9. Thank You For The Smile / The Keith Tippett Group
  10. The Secret / Slapp Happy
  11. Pretty Little Girl (Part One) / The Coxhill Bedford Duo
  12. Pretty Little Girl (Part Two) / The Coxhill Bedford Duo
  13. Yes I’m Your Angel / Yoko Ono
  14. Dedicated To You, But You Weren’t Listening / The Keith Tippett Group
  15. Let Me Come Closer To You / Colin Blunstone
  16. La Vieio Mostro: Part II / ZNR
  17. Monkey With the Golden Eyes / The Muffins
  18. Golf Girl / Caravan
  19. Rambler / Bill Frisell
  20. Dear Betty Baby / Mayo Thompson
  21. The Unfaithful Servant / The Band

いつも題目を決めて選曲をしているのですが、今回はあまりにも安直すぎて恥ずかしいので、勿体ぶって題目を明かさないでおこうかと思います。聴けばすぐにばれてしまうことですが。
世の中にもし「半袖の音楽」と「長袖の音楽」というものがあるとすれば、今回選んだ音楽は長袖のほうです。時節柄、こういう具合のプレイリストにしてみました。季節の贈り物です。
今回のために用意した音源をMixcloudというサイトにアップロードしてみました。師走の忙しさに目眩を起こしかけたときの慰みにどうぞ。

A Better Tomorrow Mix by Notoriious on Mixcloud

 

「底辺にfix」 3/1 秋葉原Club Goodman

去る3月1日、のびたさんとたっちさんの企画「底辺にfix」にて幕間BGMの選定を行ってまいりました。

以前、H MountainsのKJ氏から誘われて同じくグッドマンでDJをした際に、たっちさんが私の選曲を気に入ってくれたのがキッカケで今回お声がけいただいのであります。選曲の機会を与えていただけるのは実に嬉しいことです。ちなみに告知などに記載されていた「選曲家鳥居」という名のゴッドマザーもたっちさんです。

私が「選曲家」という肩書を初めて目にしたのは桑原茂一さんのインタビュー記事に添えられたプロフィールを見たときでした。「世の中にはそんな肩書があるんだなあ。僕もなれたらいいなあ、選曲家。」などと安易に考えたものです。そして、「日本音楽選曲家協会」なるものを知りました。発起人はやはり桑原茂一さんです。そんな立派な協会を前に私なんぞが選曲家と名乗るのはいささか身の縮む思いです。これからはアマチュア選曲家、略して「アマ選」と名乗ろうか、などと考えている啓蟄の候であります。

終演後、たっちさんよりプレイリストをブログにあげてほしいとの声をいただいたので記憶を頼りにここに記していこうと思います。ちなみにリストの見方ですが、左からアーティスト名、曲名、収録アルバム名となっております。

・開場

Marcos Valle – “Flamengo Ate Morrer” – Previsao Do Tempo
Ron Davies – “Misty Roses” – U. F. O.
Kevin Ayers – “Town Feeling” – Joy Of A Toy
Gregory Allan Fitzpatrick –  “Andra Satsen” – Snorungarnas Symfoni
ZNR – “Enchevetrement Desordonne” – Traite DeAndrea Satsen Mecanique Populaire
Moebius & Plank – “Two Oldtimers” Rastakraut Pasta
Shuggie Otis – “Sparkle City” – Inspiration Information
The Workshop – “You Can be Good At Things” – Welcome Back To Workshop

・堀田ダチオ

Kid Creole & The Coconuts – “There’s Something Wrong In Paradise” – ZE Records Story 1979>2009
Malcolm McLaren – “Double Dutch” – Duck Rock

・H Mountains

Yoko Ono – “Give Me Something” – Double Fantasy
John Lennon – “Clean Up Time” – Double Fantasy
Rick James – “Cold Blooded” – Bustin” Out
Tom Tom Club – “Wordy Rappinghood” – Tom Tom Club

・HALF SPORTS

Silver Apples – “You And I” – Contact
Picchio Dal Pozzo – “Strativari” – Abbiamo Tutti I Suoi Problemi
Aksak Maboul – “Bosses De Crosses” – Un Peu de l”Ame des Bandits

・空間現代

Jingo – “Fever” – Afro-Rock – A collection of rare and unreleased Afro-Beat quarried from across the continent (Vol.1)
Lijadu Sisters – “Danger” – Danger 
Biginning Of The End – “Funky Nassau Part1 – Funky Nassau
Kid Creole & The Coconuts – “I’m a Wonderful Thing, Baby” – Tropical Gangster
Tom Tom Club – “Genius Of Love” – Tom Tom Club

・KIRIHITO

Timmy Thomas – “Why Can’t We Live Together” – Why Can’t We Live Together: The Best Of The TK Years 1972-“81
Todd Rundgren – “A Dream Goes On Forever” – Todd
Shuggie Otis – “Strawberry letter 23” – Inspiration Information
Makers – “Don”t Challenge Me” – Personal Space: Electronic Soul 1974-1984
Young Marble Giants – “Ode to Booker T” – Colossal Youth
Die Doraus & Die Marinas – “Fred vom Jupiter” – Ernte
Steely Dan – “Deacon Blues” – Aja
Novos Baianos – “Tinindo-Trincado” – Brazil ’70
The Meters – “Sing A Simple Song” – The Meters
Muffins – “The Adventures of Captain Boomerang (for Mike Forrester)” – Manna Mirage
Contrast – “Street Talk” – Tantalize

・終演

今まで4回程DJをする機会がありましたが今回が最長でした。ここに来て余裕や欲も出てきたと同時に、至らない点も目につくようになりました。ひとまず初心に立ち戻りたいと思います。あの頃はミキサーに触れる手も震えていました。人生はスリル。ああいったビクビクを友としたいものです。再び機会があるのか全くもって不明ですが、次があるのならば、これが最後だと心して挑むことにします。

ところで、企画名の「底辺にfix」ですが、これは業界用語でしょうか。夙川アトムがネタの中で「テッペン、フィックスで」と言っていたのを思い出しました。

 

JET SETでDJをする

先日の下北沢インディーファンクラブの番外編で不肖鳥居が30分間DJをするというイベントがありました。ご来場頂いた皆様、誠にありがとうございました。こんな馬の骨のDJに時間を割いていただいた奇特な方々には感謝しても感謝しきれません。
イベントの説明をしますと、我々の「エキサイティング・フラッシュ」を取り扱っていただいているJet Setさんのご厚意によりJet Set下北沢店の店頭にてDJをさせていただいたのです。もちろん私個人がオファーを受けたものではございません。バンドにオファーがあったのですが先日の企画において選曲人を務めたことから選曲担当の位置を我が物とする私が当然のごとく名乗りでたのであります。言うは易く行うは難し、既得権益とはなかなかに手放すことが困難であるものだということが身に沁みる一件でありました。
名義についてはメンバーにより”DJとりーぱみゅぱみゅ”やら”DJのとりいあす”やら色々案が上がりましたが本名でいこうと決めました。トリプルファイヤー(鳥居真道)ぐらいのつもりでいたら、鳥居真道(トリプルファイヤー)になっていたので驚きました。告知では錚々たる方々に囲まれてただ一人()すらないただのフルネームとなっていて更に困惑しました。
DJをするのは初めてというわけではありません。高校生の時分に友人が開催していたイベントでスピンしたことがあります。田舎の高校生がやるものですから決して本格的なものではなく、カラオケ屋の広い部屋を借りて機材を持ち込んでやるというような小規模なものです。本番の日に向けて機材一式を持った友人宅でその使い方を覚えました。十分に練習する時間があったのでBPMを合わせ曲と曲を被せる所謂”つなぎ”を習得したりもしました。
それも8年も9年も昔の話。DJに関する一切のことを忘れてしまったのでインターネットで”DJ入門”などと検索して機器の使い方を復習していたのですが、当日Jet Setに伺うとお店の方が親切にレクチャーしてくれたので前日までの不安も杞憂に終わったのでした。どうもありがとうございました。
選曲に関してはやはり悩みました。ドンと「鳥居真道」の名前で告知されたのをいいことに開き直って個人の趣味全開でいこうとも考えましたが、バンドでやっていることと関連性の弱いものをかけるのも何だしということで、バンドに加入しなかったらおそらく手に取っていなかったであろうプログレ~カンタベリー~レコメン、ジャーマンプログレでいこうと決めました。万が一CDJがなかったときのために家にある7インチを全て持って行きました。
当日流したものは以下となります。
1. Caravan / If I Could Do It All Over Again,I’d Do It All Over You
2. Gong / Eat That Phone Book Coda
3. Picchio Dal Pozzo / Strativari
4. Zamla Mammas Manna / Knapplosa
5. ZNR / Avrile En Suede
6. Aksak Maboul / The Mooche
7. Aksak Maboul / Vappona,Not Glue
8. Moebius & Plank / Two Oldtimers
9. The Beach Boys / Dance,Dance,Dance
10. The Ronettes / Be My Baby
11. Tom Tom Club / Wordy Rappinghood
1,2曲目はなかなか良かったと思います。3曲目のイタリアのパンド、ピッキオ・ダル・ポッツォを流しているときに見に来てくれていたお客さんがざわついたので、途中でやめてスウェーデンのバンド、ツァムラ・ママス・マンナ(a.k.a.サムラ・ママス・マンナ)に。5のゼッテンネールはかけたかどうか記憶が曖昧です。かけたような気がします。8曲目がわりと長めの曲で余裕ができたので、予定を変更して7インチをかけることにしました。しかし今となっては8と9の関連性の薄さと落差がちょっと心残りです。イギリス→フランス→イタリア→スウェーデン→フランス→ベルギー→ドイツときていきなりド直球のアメリカンポップスですから必然性があまりにも薄すぎます。最後はたまたまCDケースに入れていたトム・トム・クラブを流しました。そうするとお店の方が本日3度目だと教えてくれました。森は生きているさんとミツメさんが流していたとのことです。
久しぶりにDJをして気づいたことは割りと手持ち無沙汰になるということです。DJをやられる皆さん何をしていらっしゃるんでしょう?
需要に関しては全く自信がありませんが、「私しゃ富山の押し売り男 エー、エー、毒消しゃいらんかね」ということでまた機会があればやってみたいと思ます。

 

JOYSOUND

先日のトリプルファイヤー企画”JOYSOUND”にお越しいただいた皆様、誠にありがとうございます。出演していただいたバンドはどれも素晴らしく、普段使われていない身体の部位があの手この手で刺激されたような、そんな夜ではありませんでしたか!

営業ブログと銘打って開設したのがこのブログです。どうでもいいことばかりでろくに営業もしてねぇじゃねぇかよこのスットコドッコイ!というツッコミも自給自足しなくてはいけないという非常に情けない現状ではありますが、今回は営業報告のようなものをしたいと思います。営業報告と言ってもライブ全体の気の利いた感想などはどうにも手に余るような気がする。というわけで企画のメインから外れた細かい所を語ろうかと思うのであります。地図にも名前が載っていないような辺鄙な村、スーパー検索エンジンGoogleにもひっかからない辺境ブログ、そんなブログで細かい話をした所で誰が知ろう。

先日の企画では半ば無理やり転換中に私の選定した曲を流しました。転換中の音楽はあくまでメインであるライブの間を埋めるものではありますが、かといってそれらが御座なりにされていると寂しく思うことがあります。選曲が良かった場合それだけでイベント全体の印象も若干良くなるような気がする。しかし「どうだどうだ!」という「俺プレイリスト」はお耳の邪魔になる。今回は企画の趣旨から言って半ば投げやりなぬるいものではつまらないし、人の理解を拒むようなものでもいけない。といったことが念頭にありましたが、単純にプレイリスト作りは楽し!というのが一番の動機でありました。何かにかこつけてプレイリストを作りたい、そういう性分なのでございます。

とっかかりとしてニューウェーブ中心にいこうと思いましたがそれだけでは広すぎるということで、出演者が皆男性であるという所に目をつけて「じゃあ逆に女性ボーカル縛りだ!」という具合にテーマを決定して選曲していきました。それが以下のリストになります。

  1. Joy Of A Toy Continued / Kevin Ayers
  2. Panis et Circensis / Os Mutantes
  3. Sunshower / Dr. Buzzard’s Original Savannah Band
  4. Drum Beat for Baby / Weekend
  5. Nippon Samba / Lost Gringos
  6. Genius Of Love / Tom Tom Club
  7. I Am An Animal / Ja Ja Ja
  8. In the Air (7″ version) / Maximum Joy
  9. Drive My Car (Single Version) / Cristina
  10. Fanfare In The Garden / Essential Logic
  11. Her Story / The Flying Lizards
  12. Don’t Challenge Me / The Makers
  13. Décollage / The Honeymoon Killers
  14. Moody / ESG
  15. Tong Tong / Liliput
  16. You / Delta 5
  17. Come Again / Au Pairs
  18. Rats & Monkeys / Art Bears
  19. A Modern Lesson / Aksak Maboul
  20. Picnic Boy / The Residents
  21. Fred Von Jupiter / Die Doraus Und Die Marinas
  22. The Secret / Slapp Happy 
1曲目は男女混声合唱もの(?)なので純然たる女性ボーカルとは言えませんが企画名とかかっているし、何よりも追悼の意もこめて。
誰かのブログなどで「今日転換中に流した曲」というリストを見る度に「いいなあいいなあ俺もやりてぇよそういうの」と思っていました。生憎、私には「鳥居のやりたいって言うことはなるべくやらしてやりてぇからよ」と言ってくれる矢作のような存在がいないので仕方なく誰の許可も得ぬまま今回このような記事を書いた次第であります。そんなことはどうでもよろしい。
こんな記事を書きましたがあくまで企画のメインはライブですので、出演していただいたExtruders、空間現代、Doit Science、何より観てくれたお客さんに重ね重ねお礼を申し上げたいと思います。
さて、今後のライブ予定も続々と決定しております。以下のURLよりご覧いただけますので、クリックの程何卒よろしくお願いいたします。