ぼくは宣伝と告知がすき

近頃、長いだとか粘液性だとか言う声を、私の頭の中のアンテナが次々に受信しており、自分としては何ら問題はないのだけれど、仕方がないので、今回は趣向を変えてやってみたいと思います。

『スカート”CALL”発売記念ワンマンライブ』に参加

昨年12月の頭頃だったか、作業に煮詰まってしまったぼくは、ライフのノートを閉じて、散歩がてらに銀座まで出かけて行き、イエナ洋書店で注文していた本を受け取って、喫茶店に寄り道でもしようかしらん、なんてことを特に考えたりせずに過ごしていたら、突然スカートの澤部君から連絡があった。『今レコーディング中なんだけど、明日、ギターを持ってスタジオに遊びに来ませんか?』とのお誘いに、ぼくは一も二もなく『いきます!』と返事したのだった。
翌日、2002年製のフェンダー・ストラトキャスターを担いで青葉台にある某レコーディング・スタジオまで出かけて行った。
レコーディングスタジオに向かうとき、ぼくはきまって緊張してしまう。レコーディング・スタジオは住宅街にあることが多く、その上、看板を出しているところなんてほとんどないので、建物を見つけるにも一苦労だ。さらに、入り口がわかりにくいことも多いし、建物に入ってからも、誰かがいる部屋までたどり着くのに難儀するなんてことがザラにある。機材を持って行ったり来たりしていると冬場であっても汗をかいてしまって大変だ。
それに加えて、あの物々しく重たい扉もなかなか手ごわい。いざ開けてみると、そこは全然知らない人たちの現場で、怪訝そうな眼差しを一身に浴びせられる。そんなことがあったらどうしようという不安で足がすくんでしまう。
ノーマン・メーラーがいうには『なにが起ころうとクールcoolでいられるのがヒップだ』とのことである。勇気を出してそっとドアを開けてみると、淡いピンクのセーターを着た澤部君が指示を飛ばしている姿が飛び込んできた。それでぼくはひとまず安心した。そのときちょうど清水君がブースに入ってベースを録っているところだった。その次がぼくの番だった。ぼくのギター録りが終わると、今度はシマダボーイのパーカッションの録音。その前に澤部くんのワウペダルを使ったパートを録ったかもしれない。
その後は特に予定もなかったし、レコーディング・スタジオの中で音響機器に囲まれていると、なんだか気分が良いということもあって、そのままレコーディングの様子を見学させてもらうことにした。おまけに出前まで頂いてしまった。ごちそうさまでした!
マスタリングを終えたばかりだという「CALL」のデータを澤部君が送ってくれたのは、新代田にあるライブハウスのフィーバーでトクマルさんの企画に出演しているときだった。
スカートの「CALL」の発売日は、奇しくもトクマルさんの新しいシングル「hikageno/Vektor」と同日の4月20日。「hikageno/Vektor」に収録されたDVDにぼくの姿がちらっと映っているとのことだ。これはまことに情けないことだが、ぼくは自分の姿を映像で見ているとなんだか落ち着かないので、まだこのDVDを見ることができていない。しかし、ほんの一瞬のことだろうから、そんな理由でこのDVDを観ないのはきっと損をしていることだろう。
さて、「CALL」が発売された今、その評判は皆さんご存知の通り。スカートの成し遂げた偉業に参加できたなんて、これほど嬉しいことはない。さらにレコ発ワンマンにも参加させてもらうことになった。弦も入るとのことで、これは興奮せざるを得ない。チケットは売り切れ寸前だそうです。

『スカート”CALL”発売記念ワンマンライブ』

5月27日(金)
出演:スカート/DJ:臼山田洋オーケストラ
OPEN/START:18:30 / 19:30
ADV./DOOR:¥3,000 / ¥3,500 (税込 / ドリンク代別 / オールスタンディング)
http://www-shibuya.jp/schedule/1605/006570.html

ピーター・バラカンさんとイベント

なんとピーター・バラカンさんとイベントでご一緒させていただくことになった。イベントの内容は、Back to Backという交互に一曲ずつ流していくというスタイルで進めていくものだ。
ぼくがまだ中学生だった頃、そしてM-ONがまだViewsicだった頃、ピーターさんは「pbs(ピーター・バラカン・ショー)」という番組をやっておられた。たしか番組のオープニングは白ホリで撮られたデッサン人形の映像だったと思う。その映像と一緒に流れていたジェイムズ・ブラウンの「ファンキー・ドラマー」のイントロがとにかく洒落ていて、とても印象に残っている。その頃はまだその曲が誰の何という曲なのかも知らなかった。
その番組の中でピーターさんが紹介されていたPVのうち、ぼくが覚えているのは、トム・トム・クラブの「おしゃべり魔女」とトーキング・ヘッズの「ワンス・イン・ア・ライフタイム」、ダイアー・ストレイツの「マネー・フォー・ナッシング」で、これは全て同じ回で流れたものかもしれない。
60年代・70年代のソウルやR&Bを少しずつ聴くようになった頃、折良くピーターさんの書かれた「魂(ソウル)のゆくえ」が復刊となったので、すぐさま入手した。大学の近くのシャノアールで一気に読んだ記憶がある。ソウルやR&Bに興味がある人には「魂のゆくえ」を読んでみることをおすすめする。リーゼント・ヘアのジェイムズ・ブラウンが描かれたクラフト紙のカバーが目印だ。四六判で300ページ弱。ところで、厚みという観点からいうと、ぼくは300ページぐらいの本が好きで、サイズは四六判か文庫。これに限る。
イベント自体がどうなるのか、当日になってみないことにはわからない。お題のないB2Bで、しかもお相手はピーター・バラカンさんなので、もちろん緊張はするけれど、ただひたすら楽しみだ。会場は「選曲管理委員会」と同じくcafe104.5です。

Music Voyage DJ 6.7 tue.

6月7日(火)
cafe104.5
DJ: ピーター・バラカン、鳥居真道
入場無料
当日、ふらっと行ってみたら満席で入れなかった、という可能性もあるので、ご予約をおすすめします。ご予約は会場のcafe104.5(03-3251-1045)までご連絡ください。
Music Voyage DJ 6.7 tue.

新間P「不明なアーティスト」に出演します

もう一つ、告知をさせていただこう。学生時代の先輩である新間さんのお誘いで、「不明なアーティスト」というイベントに出演します。池田若菜さんとご一緒させていただくこととなった。こちらは日が近づいたらまた改めて告知したいと思う。

新間P「不明なアーティスト」

6月20日(月)
高円寺円盤
出演:鳥居真道 / 池田若菜
聞き手:柴崎祐二
2000円(1D+カレー込)
20時開演
トーク&ライブ
書き終えてみたら結局3000字を超えてしまったではないか。なにはさておき、以上よろしくお願いします!
https://www.youtube.com/watch?v=J3nPLoODtGU

 

ダンシング クラブ

mjg
「ダンシング クラブ」にお越しいただいた皆様。誠にありがとうございます。本日は恒例の「私しゃ富山の押し売り男」シリーズこと場内BGMについてです。
「ダンシング クラブ」というタイトルに因んで、ディスコ・ミュージック、今様に言うとブギーに振り分けられるブラック・ミュージックを中心に集めました。1979年から1986年にかけてのヒット曲ばかりです。選曲はGTAに登場する架空のラジオ局を参考にしてみました。まあディスコと言っても口当たりの良い軽めのものよりは、ドロっとしたファンク的なものが多いと思われます。だからディスコと言うよりはポスト・ディスコと言ったほうが通りが良いのかもしれません。細かいジャンルの定義付けはよくわかりません。
70年代後半から80年代前半にかけてのブラック・ミュージックに関しては、去年一昨年に安いという理由で中古のベスト盤を手当たり次第に買い続け、結局消化できずにおり、4月当初の担任の先生のような状態、つまり生徒の顔と名前がしっかり一致していない状態で放置してしまっていたのですが、今回の作業を通じて若干マッピングされたというか、煩雑に並べられていたものが整理されたところがあります。言ってみれば、自分が入門するところを人様に付き合っていただいたわけです。
この手の曲は5分以上なんてのがざらなので、曲をたくさん流そうとした場合どうしてもエディットせざるを得ません。適当なところでフェードアウトさせて次の曲を頭から流す、とやっても良かったんですが、「BPMを合わせてちゃんとつないだ方が良いんじゃないの?」という声がどこからか聞こえてきたので、仕方なくその声に従ってLogicと格闘しながら見様見真似でそれらしくなるようにやってみました。1曲につき1分〜2分ぐらいの長さでテンポ良くやりたかったのですが、曲が増えれば増えるほど作業の時間がかかります。こんな調子では間に合わんと考え、1曲を3〜4分にすることでなんとか完成させることができました。こういうのって選曲にしても門外漢にはわからない微妙なマナーがあると思うんですがこの際無視です。初学者故に至らぬ点もたくさんあったでしょうがご容赦いただけると幸いです。
He’s The Greatest Dancer – Sister Sledge
Stomp! – The Brothers Johnson
Get Tough – Kleeer
Let’s Get Serious – Jermaine Jackson
In My House – The Mary Jane Girls
Fantastic Voyage – Lakeside
Burn Rubber On Me (Why You Wanna Hurt Me) – The Gap Band
(Not Just) Knee Deep – Funkadelic
Move Your Boogie Body – The Bar-Kays
Good Times – Chic
The Glow Of Love – Change Feat. Luther Vandross
Foreigner Of Love – Contrast
Feel My Love – Slave
Rock With You – Michael Jackson
Ghetto Life – Rick James
Automatic – The Pointer Sisters
Kiss – Prince & The Revolution
Single Life – Cameo
I’ll Be Good – René & Angela
The Finest – S.O.S. Band
Rapture – Blondie

 

鳥ちゃんの「凛として-BOON」

基本的に何をしても暖簾に腕押しという感覚が抜けず、その結果アパシーのような状態になりがちだが、これは「期待は失望の母である」いうナイアガラ語録の通り、何かしら期待するところがあるがためにこのように心が感じてしまうに違いない。いっそ自分のしたこと関わったことに対して、手を離れた瞬間から、ポルターガイストだとかキャトル・ミューティレーションのような主体が判然としない現象のようなものだと考えてしまえば少しは気が楽になることだろう。
それをさらに発展させて、自分のことを透明人間ないし幽霊だと思って暮らしてみるのも良いかもしれない。しかし、それはやり過ぎというもので、他人からしてみれば強い自己愛の裏返しであることがありありと見て取れてとても気持ちが悪いはずである。仮にそのような心づもりであっても他人には言わないのが吉。しかし、自己愛の強い人間に対する世間からの揶揄がある一方で、そういう歯の浮くようなセリフを平然と言ってのける人物が案外スムーズに出世したり人気者になったりモテたりするものだ。だからここはあえて高らかに透明人間宣言をしてみるのも悪くはないだろう。素っ裸になって「ボクは透明人間だぞー!」と叫びながら街中を駆けまわってみたら意外に好評を博すかもしれない。もちろん「嘘をいっては困ります」という指摘もあるだろうが、そんなのはまだ可愛い方で、白字で大きく”N”と書かれたリュックを背負った小学生に「狂い方が凡庸」と一刀両断されて興醒め、なんていう結果を予想することもできる……ポップなことをしようとすることは誠に難儀なことである。地獄の沙汰もキャラ次第なんていう身も蓋もないことわざもあります。

* * *

小学生の頃、友達の妹に散々おだてられた後に、「本当だ。褒められると鼻の穴が広がるってお兄ちゃんが言ってた」とからかわれてとても恥ずかしい思いをした。爾来、人から褒められたりすると鼻の穴が広がっていないか意識してしまうようになった。
顔面に端ない笑みを浮かべた人物がこちらの着ている服をまじまじと見つめて「そういう服ってどこで買うの?」と厭味を言ってきたときのことを反芻しながら、大根や豆腐に針をびっしり刺しているときなど、小鼻あたりが強張ってピキピキ動いているのがわかる。
これら少数の例に鑑みて、自尊心のツボは小鼻にあるのでは、と考えた。鼻は顔のパーツのうち、視界に入れることができる唯一の部分だと指摘する人もいる。そこに自意識が集まってきたって何ら不思議ではない。
そこで、ひとまず人差し指で小鼻付近を揉んだり押したりして刺激を与えてみたところ、まあまあ心地が良い。自尊心を傷つけられたときや、反対にちょっと自惚れてみたいときにやってみたら良いと思います。効果があるのかないのか知らないが。
ある友人が「表情は感情に先立つ」みたいなことを言っていた。例えば、何はなくとも口角をあげていると自ずと楽しい気分になってくるということである。ちょっと試してみてよというので、実際にやってみる。三十がらみの男が二人して口角をあげながら向かい合っている図は、あまり気持ちの良いものではなかろうが、少なからず効果はあったように思う。それが単なる思い込みであろうと。
小鼻にしても、人から褒められたときの鼻の穴の形を思い出してそれを再現すれば、人から賞賛を得たような気持ちに浸れるのではなかろうか。自尊心が傷つけられたときや、反対にちょっと自惚れてみたいときにやってみたら良いと思います。効果があるのかないのか知らないが。
ある日、帰り道に立ち食い蕎麦屋に寄って、今日は一杯飲んじゃおうか、なんて言ってビールを一杯飲んで、蕎麦も頂いて腹八分目。ほろ酔い気分の上機嫌で帰宅して、ハミングなどをしながら何の気なしに鏡に目をやると、無表情の自分が映っていたので思わずビックリ。自分としてはもっとにこやかな顔をしているつもりだったが、無表情というものが顔にぺたりと張り付いているようで異様だった。まさにオーネット・コールマンのDancing In Your Headのジャケを天地逆さにしたような状態で、表情と気分の乖離に非常にショックを受けたのだった。念の為にショックを受けた顔も鏡で確認したところ、やはりこれもまた無表情で、もはや笑うしかなかった。厳密にいえば笑っていないのだが…

* * *

無印良品で買った自転車を乗り回して9年程経過した。チェーンが経年変化によりだるんだるんに弛んでおり、上り坂を登っているときや急いでいるときなどに高い負荷をかけると簡単に外れてしまう。この自転車を運転しようと思ったらチェーンが外れないように配慮して慎重にペダルを漕がねばなるまい。
現在使用しているスマホにしても2012年に購入したものだからすこぶる動作が遅く、外出中に急いで調べ物をしなくてはいけないときなど毎回イライラしてしまっていたが、最近はもうそういうものだから仕方がないとあきらめて、負荷のかかるような使い方をしないようにしている。
仮に機能が充分に果たされていなかったとしても、人間が道具の都合に合わせるということがあっても良いのかもしれない。そんなことを思った。いくら相手が我々の作り出した道具といえども何でもかんでも人間の思い通りにいくと思ったら大間違いだ。そんなことで毎度毎度ストレスを貯めているようでは長生きできないだろう。
などと言っておけば何となく収まりが良いのかもしれないが、有効に使われるはずだったエネルギーが穴の空いたバケツから駄々漏れになっていると考えるとむかっ腹が立って仕方がない。所詮道具は道具。使うのはあくまで人間のほうであって、その主従関係ははっきりとさせなくてはならない。
かの村上”ポンタ”秀一はテレホンショッキングに出演した際に、設置されたドラムセットに蹴りを入れて「ドラムはネ、こうやって言うことを聞かせるんスよ」と言って演奏を始めた。
運転免許合宿の最中、頭をパンチパーマにしているクールなオバチャン教官に当ったときに、おっかなびっくりアクセルを踏んでいたら普段の冷静でドスの利いた口調からは想像できない明るい調子で「ぶっ飛ばせー!車はぶっ飛ばすもんだー!」と言っていた。
かようにして道具どもに一体誰がボスなのかということをわからせてやらなくてはなるまい。人間が道具に合わせてペースを落とす必要などまるでなし。使えない道具はコンクリートの壁などに力一杯叩きつけて今すぐ買い替えてしまおう!
さて、エネルギー駄々漏れ問題は相手が道具であればある程度対処のしようがあるが、相手が人間の場合はどうだろう。一緒に働いている人がいちいち右クリックでコピー&ペーストをしているのに気づいてしまったときなどどうしますか。イライラしますか。
また、集団で一丸となり、何かに取り組まなくてはいけないような感じの雰囲気が醸成されつつある気配がみられるときなど、いかにして各々のエネルギーを効率良く伝達し、目標を達成していくべきか。これについては話がややこしくなりそうなので何も言わないのが吉だろう。
ひとつだけ言えることは、集団における各人のエネルギーの投入についても「ロー出しハイ受け」がより好ましく最も効率の良い方法ということだ。つまり個人が投入すべきやる気や情熱にも適量というものがあるということである。そして情熱のはけ口をどこに見定めるかということも肝要だといえよう。何でもかんでもやたらめったら情熱を注ぎこめば良いというものではない。(山王戦でゴリが回想するビターなエピソードを思い出してみよう。そして、期待は失望の…何だっけ?)
文化祭などの行事になると、気分の高揚から無闇矢鱈と張り切りって余計な仕事ばかり増やす人がいる。なんとエネルギー効率の悪いことか。やはりその時々の環境に見合った熱量を注がなくてはならない。だから場合によっては前向きな気持ちを胸に抱いたまま何もしないで横になっているのが最も効率的なんてこともある。むしろ、いついかなる状況であろうと何もしないで横になっていることが最良の選択であることを我々は経験から学んでいる。
なんて言っておきながら、大人しく横になって寝ておけばいいものを、ここ数日間は「憂鬱は凪いだ熱情に他ならない」などとブツブツ唱えながら、夜なべしてミックステープを作成しています。”Dancing Crab”に向けて。我ながら物事の優先順位がおかしいと思いますが。最近は自分のことを例えるなら紳士服店の一角を借りておはぎを売ろうとしている人ではないかと考えるようになりました。もう良い歳なので「私はクリープ。私はウィアード」とは思いませんが、”What the hell am I doing here?”と思うことはしばしば。ひとまず経済の仕組みについて一から勉強したほうが良さそうです。
ライブは日付変わって本日5月13日。場所は渋谷NEST。どうぞよしなに。
https://www.youtube.com/watch?v=xdK8Hq7RmJ0