選曲管理委員会 [Feb. 16, 2016]

2月16日にCafe 104.5にて行われた「トリプルファイヤー鳥居の選曲管理委員会」にお越しいただいた皆様、誠にありがとうございます。いかがでしたか。もしお楽しみいただけたのならそれはもう幸甚の至りでございます。
例によって当日のプレイリストをここに記したいと思います。

  1. Latin Music – Kid Creole & The Coconuts
  2. Chatanooga Choo Choo – Carmen Miranda
  3. Brazil – Geoff & Maria Muldaur
  4. Our Day Will Come – Ruby & The Romantics
  5. Tell Him – The Exciters
  6. Bond Street – Burt Bacharach
  7. These Boots Are Made For Walkin’ – Nancy Sinatra
  8. Down In Mexico – The Coasters
  9. Tabu – Miguelito Valdés Con Machito Y Sus Afro-Cubans
  10. Havana Moon – Chuck Berry
  11. Besame Mucho – Perez Prado & His Orchestra
  12. Plain Old Down Home Blues – T-Bone Walker
  13. New Bon Ton Roulay – Clarence Garlow
  14. Hound Dog – Willie Mae Big Mama Thornton
  15. Suzie Q – Dale Hawkins
  16. What’d I Say, Pts. 1 & 2 – Ray Charles
  17. I Feel Fine – The Beatles
  18. So You Want To Be A Rock ‘N’ Roll Star – The Byrds
  19. Quién Será – Perez Prado & His Orchestra
  20. Caravan – Duke Ellington & His Orchestra
  21. Don’t Go Breaking My Heart – Marc Ribot
  22. La Vida Es Un Sueno – Arsenio Rodríguez
  23. El Bodeguero – Orquesta Aragón
  24. El Watusi – Ray Barretto Y Su Charanga Moderna
  25. El Loco – Rene Touzet
  26. Louie Louie – The Kingsmen
  27. Can’t You Hear Me Knocking – The Rolling Stones
  28. Soul Sacrifice – Santana
  29. Oye Como Va – Tito Puente
  30. Wack Wack – Young Holt Trio
  31. Horsin’ Up – Orchestra Harlow
  32. Day Tripper – Herbie Mann & Tamiko Jones
  33. The Word – Harvey Averne
  34. Cry, Cry, Cry – Alvin Robinson
  35. Crosscut Saw – Albert King
  36. Tipitina – Professor Longhair
  37. You Better Move On – Arthur Alexander
  38. Under The Boardwalk – The Drifters
  39. The Breeze And I – Xavier Cugat
  40. Sunshower – Dr. Buzzard’s Original Savannah Band

2時間みっちり全40曲ほぼフル尺で流しました。こう実際にリストにしてしまうと少しクラクラしてしまいます。当日は2時間かけてスピーカーを用いて店内の空気を振動させていたわけで、お客さんの声や料理の匂いなど含めてもう少し空間的な広がりがあったはずで、ここまでベタッとしたものではなかったと思います。そう信じたいです。
今回のテーマを1曲目で宣言しております。ただしラテン音楽にまったく詳しくないこともあり、「これがラテンだ!」というものにはなるはずもなく、あくまで「ラテン風味のアメリカン・ポップス」がメインという趣向になっております。
ものの本など読むとブラジル音楽はラテン音楽に含まれないということが書いてあります。中南米のスペイン語圏の国で生まれたものがラテン音楽であるといのことです。しかし、キッド・クレオール及びココナッツが曲中で「カルメン・ミランダ」と叫んでいるので、ブラジル方面に向かわざるを得ないところもあり(チャタヌーガはアメリカのテネシー州にある町ですが)、3〜7曲目まではリズムパターンにバイヨンの痕跡があるものを流しました。”Latin Music”という曲は、気楽さ、大らかさを礼賛するものだと拡大解釈しまして、この曲を一曲目にもってくることで、キッド・クレオールに大いに同調し、これより、気楽に、大らかにやっていきますという宣言をするものでもありました。「選曲管理委員会」などというかっちりしたイベントタイトルに反して「公正なところなどありませんけど、何か」というある種の開き直りもしております。
ある高名なギタリストの方がインタビューで「エレキは能書き垂れても音はでねぇ」というようなことを仰っておりました。録音物に関しても全くその通りで、いくら蘊蓄を披露したところで再生されないことには音は出ないわけです。YouTubeのリンクを貼ったとしてもそれは同じことです。今回のイベントでは一時的に再生ボタンをお預かりして、押し付けがましくも自分の好きなものをひたすら流していったのですが、僭越ながらこのような機会を得ることができ大変光栄なことに感じております。お付き合いいただいた皆様、本当にありがとうございました。
ちなみにDJタイムが始めるまでは、メリー・ホプキンの「ポスト・カード」を、終わってからはタウンズ・ヴァン・ザントの三作目を流しました。これら2枚のテーマは「なんとなく」となっております。
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Masamichi Torii

 

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